創立40周年


土木技術者女性の会 創立40周年にあたって


土木技術者女性の会は、今年で創立40年となりました。
1982年に土木学会誌上で女性土木技術者の座談会が開催され、翌1983年、座談会のメンバーが中心となって、全国に存在するであろう女性技術者を募って当会を設立し、現在まで活動を続けています。

発足当時、約30名だった会員は、現在までに約500名の大所帯となりました。発足当時に制定した会の目標である5本の柱は、今も活動の原点となっています。当初は、全国でも希少な存在であった 女性土木技術者同士の励ましあいや知識向上が主な活動 でしたが、現在は、それらはもちろんのこと、女性土木技術者が働きやすい環境作りや女性技術者の社会的評価の向上を主眼に活動を続けています。40年前に定めた目標を今も守り続けていることは、継続性という意味では大きな価値があると思います。

特に2006年には、女性の坑内労働規制の緩和に関する当会の活動が労働基準法改正につながり、女性技術者もトンネル工事に従事できるようになったことは、大きな成果だと自負しています。ただ、坑内労働に関する規制緩和はまだその入り口であり、未だ解消、解決しなければならないことが多く、まだ活動を続ける必要があるということだとも思います。その意味で、当会の存在意義は大きいと感じています。

将来 、男女問わず誰もが等しく働きやすい社会になれば、当会の役目は終え、発展的に解散できる、これが一番の目指すところ であると考えています。

これからも魅力ある土木界の環境整備に向け、普段の勉強会等の活動はもちろん、他者への働きかけ等、様々な活動を通して、実現していきたいと思います。
40年に渡り活動を続けてこられたのも、ひとえに会員ひとりひとりの尽力と、そしてそれを応援してくださるサポーターの方々のご協力があってこそだと考えています。

今後とも、 誰もが働きやすい社会に向け活動を続けていくにあたって、変わらぬご支援、ご協力をいただけますようよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 土木技術者女性の会
第7代会長  牛山 育子

[Last updated on 2024-03-12]