北海道支部では、この度、春の現地研修会・勉強会を北海道川上郡鷹栖町内で実施しました。
鷹栖町内の農業土木現場を見学後、「私の転職体験~転職を考えた時」をテーマに勉強会、懇親会を行いました。活発な意見交換と会員同士の親睦が図れた有意義な会でした。
開催報告
- 日時:2025年6月13日(金)~6月14日(土)
- 会場:川上郡鷹栖町内
- 主催:(一社)土木技術者女性の会 北海道支部
- 参加者:正会員7名
開催の様子
【現地研修会】
鷹栖町内の農業土木工事を見学させていただきました。鷹栖南地区では「農業競争力強化農地整備事業」が令和2年度から10年度の間に計画されています。区画整理及び農業用用排水施設の整備を行うことで、農業の生産性向上を図るとともに、担い手への農地の集積・集約化を図り、本地域の豊かで競争力ある農業の実現に資することを目的とする工事です。
私達が見学させていただいたのは令和7年度工事の「経営体鷹栖南外1 地区 71工区」です。
以下、主たる工事内容です。
・整地工 18.8ha
・暗渠排水工 20.2ha
・用水路工 2,112m
・排水路工 1,196m
見学した日は、排水路をMG(マシンガイダンス)で施工中でした。最近では丁張のない現場もめずらしくなくなってきました。丁張をかける手間、合図者の削減とICT施工の利点は多くあり、施工面積が広い農業土木工事とICT施工は相性が良いと思います。お忙しい中、現場を見学させていただいた盛永組の皆様に感謝申し上げます。

提供資料より

参加者全員での記念撮影
【勉強会】
会員宅にて宿泊研修。テーマは「私の転職体験~転職を考えた時」ということで活発な意見が交わされました。昨年度の勉強会のテーマであった「ライフステージの変化に伴う仕事や生活の変化」にも関連している話題かと思います。男女雇用機会均等法から40年。女性が生涯働くということが普通になったこと、多様性が認められる時世、ひとつの会社にとどまるという価値観はすでに崩壊しています。
参加した会員のおひとりが今春転職されたそうです。ご自身の年齢を考えた時に毎日をどのように暮らしていくか、これまでの経験や知識を後に続く人に伝えたい、町の役に立ちたい・・複数の要因がきっかけで転職したそうです。長年培った経験とスキルを活かしてイキイキと働く姿はとても素敵です。
今後、筆者もそう遠くない未来に定年を迎えます。いつでも、少し先を歩く人の経験は、自分が今後、どうしていこうかと想像する時、具体的なイメージに繋がります。そういう機会は貴重で、とても興味深く、お話を聞かせてもらえてありがたいなと感じます。
また、別の会員からは、転職時や勤務継続に大きな強みになったのは資格との話もあり、どこでも働けるようなスキルを身につける努力の大切さも感じました。
翌日は北海道での開催は57年ぶりという「あさひかわ菓子博」に行き、見事な工芸作品や地元の名産品などを堪能し帰途につきました。

お菓子で作られた作品
[Last updated on 2025-08-01]